第10章 それでも
「木兎!」
えみは木兎のいる楽屋にやってきた
「どうした?」
「今から私‥」
すると勢いよく扉が開きえみのマネージャーが入ってきた
「えみ!本当に記者会見やるのか?」
「うん。もう集まってきてるよね?マスコミ」
マネージャーは頷いた
「なんで勝手に記者会見やるなんて言ったんだ!誰かに許可もらったのか?」
えみは首を振った
「何考えてんだえみ!!」
「ごめんマネージャー‥‥。でもやらなきゃいけないの!!お願いマネージャー!!許して!!今までのことちゃんと話す‥やっと‥大切な人に出会えたの‥その人と一緒に生きたいの‥」
えみは泣きながらそう言った
「‥わかった。だがマスコミからどんな質問が来るかはわからないぞ?」
「わかってる。マネージャーは傍で見守ってて?木兎もね?」
えみはそういうと楽屋を後にした