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僕と彼女の声帯心理戦争
第9章 【第2章】三顧の礼
彼女が手をフリフリする中、司は去っていった。
(ファンですら、信じて居ない、か。)
じゃあこの子は……葵は、本当にひとりきりなんじゃないだろうか。
そう不安げにふわふわ笑って司を見送る彼女を羽京は見つめていた。
……その後、彼女は夕食の場に顔を出した。
その日のライブが一層盛り上がったのは、言うまでも無かった。
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