第2章 ゲンガーとの出会い
「昨日きた時はこんな事なかったのに……」
洞窟の深くだけがこうなっている?
いや、イルミナフォースの塊が
火山のように溜まっているなら、
それに近づくと暖かいのだろうか。
ネオワン号は温度調節機能があり
中の人間には外の風も温度も分からない。
ここでスキャンしてもらえるように
MAPにメモしておこう。
簡易MAPにさらさらと追記する。
「あちゃー……」
ゲンガーにつられて来たは良いが、
後方を見ればだいぶ険しい道のりが
続いているのが見えてゲンナリする。
これは戻るのは諦めた方が良さそうだ。
幸いここはネオワン号のルート圏内、
連絡して迎えに来て貰えば良いだろう。
近くには水場として滝があり、
1つ岩棚を登ってしまえば
ある程度の安全も確保できそうだ。
今日はこの辺りでキャンプをしよう。
途中で振り落とした上着を拾い、
グレッグルたちの合唱を聞きながら
キャンプの設営をする。
すこしイレギュラーはあったものの
今日も穏やかな1日だった。