第3章 #02 ようこそ
「そしてふたつめーーー」
弔さんは、頬を包んでくれた大きな手で指を2本立てた。
「俺らと、共犯者になるかだ。」
『ーーー…共犯者、』
「俺らはこのヒーロー社会をぶっ潰したい。
このクソみたいな世の中をどうにかしたい。そのために動く。
俺らと来るなら、光り輝く世界には戻れない。
ーーーだが、俺はお前の全てを受け入れられる。」
わたしの両親は、ヒーローに殺された。
わたしは、その親の仇を確かに殺した。
だが両親を殺したヒーローは、未だヒーローのままで、世間から褒め称えられ続けている。
なぜ?答えなんて簡単なのに。
このヒーロー中心の社会が、おかしいんだ。
なんでこんな簡単なことに気づかなかったのだろう。
敵たちは、世界を変えようとしてくれていたんだ。
ヒーローになりたいと、本気で憧れたわたしが気持ち悪い。
弔さんは、じっとわたしを見つめている。
助けてくれた。わたしを。
救ってくれた。わたしを。
この人たちを、この人を、
ヒーローと呼ばないで、なんと呼ぼう。
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