第15章 柱
そして、分かったこと。
それは行冥以外が、泰葉より年下だったということ。
この後に自分の年齢を言うのはとても勇気がいる。
なんて言ったって、皆貫禄がすごいのだ。
「西ノ宮泰葉、にっ25歳ですっ。」
しん…となった。
あ…やっぱり…。
すると、蜜璃がガシッと泰葉の肩を掴んだ。
蜜「だめよ泰葉ちゃん!そんな肌艶で25歳ってのはウソだわ!」
杏「信じられないだろうが、本当だ!
泰葉さんの育てのご両親もそのように言っていた!」
そして、もう一度全員が泰葉を見る。
し「泰葉さん、正直25歳に見えなくて愕きましたが、
歳が上だろうが、下だろうが何も変わりませんよ。
鬼殺に関しては、私たちの方が色々と頼りになると思います。
何があったら、いつでも言ってくださいね!」
しのぶの言葉に皆頷いた。
「ありがとうございます!」
泰葉が頷くと、
天元が戻ってきた左手で、膝をパンっと鳴らした。
天「さぁて!そろそろ行くぞ!!」
天元が立ち上がると、他の面々も立ち上がる。
し「お帰りですか?」
と、しのぶが聞くと
天元はニヤリと笑った。
天「ちげぇよ。
今から俺の屋敷に行くぞ!
もちろん泰葉もだ!
今日は、泰葉の歓迎会だ!!」