第1章 先輩至上主義 赤葦京治
掻きまわす指が速くなる。気持ちい感覚が全身を駆け巡る。
「んぁ……ぁぁ……んっ……」
「そんなに気持ちいんですか?」
「う、うんっ……」
「よかったです。やりがいがあります」
穏やかな微笑みとは裏腹に、激しく動く指。本当に、可愛くない後輩だ。
「ちょ、もうやめ、てっ……」
「何でですか? 気持ちいんでしょう? もっとして欲しいんでしょう?」
「もっととは言ってない!」
「言わなくても分かりやすよ。だって、顔に書いてある」
「……ダウト」
「本当ですよ」
前ぶりなくキスをされる。またねっとりと舌が交わる。
「ふっ……ねぇ、最後までしていいんですよね?」
「……うん」
「よかった。俺ももう我慢できないんで」
そう言うと赤葦はジャージとパンツを一気に脱いだ。
零れ出るソレはとても大きくて、直視してはいけないような気がして、目を逸らした。
「先輩、自分で脱ぎます? それとも脱がせましょうか?」
「自分で」
「そうですか。俺に脱がして欲しいんですね、じゃあ脱がせます」
なら聞くなよ。そう突っ込む前に、スカートのホックが外れた。
あっという間にスカートを剥ぎ、パンツに手がかかる。
「んっ」
「可愛いですね」
「う、うっさい……」
「もっと、反応していいんですよ?」
「ああうっ……!」
大きな手が太ももを撫でまわす。さっきほどではないが、気持ちい。物足りなさが、駆り立てられるけど。
「だ、だめ……もう、だめっ……!」
「そうですね。俺も、もう限界です」
パンツを手に持った赤葦は、不敵に微笑んだ。