第2章 不思議な不思議なお狐様。
私はゆあ。最近中学2年生になった女の子だ。
今日は夏休みの大型連休を利用して
おばあちゃんの家に泊まりに来ている。
今はおばあちゃんの手伝い中だ。
ザクっザクっとスイカの切る音だけが
響き渡る。
(それにしても暇だなぁ…このスイカを切り終えたらやる事が無くなってしまうし…)
ここはかなりの田舎で、
電波が時々届かなくなったり、
インターネットが繋がらない、と言った
かなり不便な場所なのだ。
私は小さい頃からこの村に住んでいたが、あまりの不便さに小学校に上がると同時に都会へと引っ越してしまったぐらいだ。
そう考えているうちにスイカを切り終え、
いよいよやる事がなくなってしまった。