第40章 これからもずっと傍に(♥)
「っ……!うっ、ぐ……!」
マイキーも数回に分けて、腰を打ち付け、果てたカノトのナカに熱い白濁をゴム越しに吐き出した。
「んぁ……はぁ……」
「トんでる?大丈夫?」
「だぃ、じょーぶ…です」
「こっち見て。ちゅーしよう」
「ん……っ」
まだお互いに熱がひかないまま、唇を重ね、優しく舌を絡ませる。
「ふ……んん……はぁ……んぅ……」
「甘……。カノはお菓子みたいだね。唇も体も声も全部甘くて、匂いだけでクラクラ酔いそう」
「もぅ食べちゃダメですよ…」
「もっかい"おかわり"したい」
「散々食べたじゃないですか」
「まだ食い足りない。オマエを愛したいって気持ち、全然おさまんねぇ。だからオレともう一回、イチャイチャしようよ」
「…体力的に限界なんですが」
「今度は控えめにするから!」
「(控えめ…)」
「ね、ダメ?」
「…本当に手加減してくださいよ。じゃないと私の腰が死ぬ」
「やった!大好きカノ!」
「(万次郎くんのお願いは断れないんだよなぁ…甘やかし過ぎだって分かってるのに。)」
結局マイキーの"おかわり"の追加で、2Rに突入したカノト。約束通り控えめに抱いてくれたが、気持ち良さに抗う事は出来なかった。
✤ ✤ ✤
「…万次郎くんの体力おばけ」
「もっかいする?」
「勘弁してください…」
俯せで枕に顔を埋め、ぐったりするカノトの長い髪をひと房手に取り、指に絡めてクルクルと弄ぶマイキー。
すると壁時計の針が12の文字を指した。
「あ、日付変わったな」
マイキーにそう言われて枕から顔を上げる。
「誕生日おめでとう、カノ」
「ありがとうございます、万次郎くん」
好きな人に誕生日を祝われて嬉しそうに笑う。毎年、誰よりも先に自分を祝ってくれたのは兄のマドカだった。でも今年の"一番"は兄でも友達でもない、大好きな恋人からのお祝いだった。
「これからもたくさんイチャイチャしような。もちろんえっちもたくさんしよ♥」
「万次郎くんって、私を照れさせる為だけにああいう言葉使ってますよね?」
「"ああいう"って?」
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