第38章 君の代わりなんて誰ひとり
「今ビクってなった。強く吸いすぎてビックリした?それとも気持ちよくてビクビク止まらなかった?」
「…………っ!」
「顔真っ赤〜」
そう言って笑い、ちゅっと口付ける。
「頬がうっすらピンクに色づいて可愛い。食ったらどんな味すんだろうなー」
「た、食べないでください」
「軽く噛んでいい?」
「だ、だめ!」
「ジョーダン」
焦るカノトを見て可笑しそうに笑う。揶揄われた事が悔しくて、むっと顔をしかめるカノトだったが、ふとお尻に感じる違和感にダラダラと冷や汗を流し始める。
「(キスした時からお尻に固いものが当たって…これってマイキーくんの…)」
「ん?どうした?まだちゅーしてほしい?」
「え、いや…その…お、尻に…」
「尻?」
「さっきからその…当たって…」
恥ずかしそうに顔を俯かせ、もごもごと言い淀むカノトを見てマイキーが小さくニヤリと笑うと、腰を少し強めにグッとソファーから浮かせた。
「あッ!」
下からの急な刺激に思わず高い声が出る。驚いてマイキーを見るとニヤニヤと意地悪そうに笑っていた。
「マイキーくん…」
「キスしたら勃っちゃった♥」
「っ………!」
「はいざんねーん♥」
嫌な予感を感じてマイキーの上から慌てて降りようとすれば、その行動が読まれていたのか、腕を掴まれて引き戻される。
「逃がすはずねーじゃん♪さっきズボン越しにオレのちんこ、オマエの下からこつんって突き上げたら気持ち良さそうな声出たな?」
「あれは急に…!!」
「こんなんで旅行大丈夫?初えっちでオレにぐずぐずに溶かされて、気持ちいいとこガンガン突かれて、イッてもオレが腰振るのやめなくて何回も連続イキして、最後はとろっとろになっても堪えられそう?」
「え"……」
ひくっと顔を引き攣らせる。
「お、お手柔らかに優しく…」
「えーどうしよっかなー♥気持ちよすぎて泣いちゃうカノも見てえし♪」
「お手柔らかに優しく!!」
「大丈夫だって優しくするよもちろん♥だから早く旅行の日程決めよ♪」
不安だらけのカノトを楽しそうな顔でぎゅっと抱きしめるマイキーだった。
next…