第3章 ふたりを繋ぐ証
「あの人達と何話してたんですか?」
「二人はどういう関係なんですかって話しかけられた」
「…なんて答えたんです?」
「気になる?」
「そりゃあ…」
「お揃いのネックレスしてるから恋人同士だって勘違いされてた」
「え!?」
「まぁー確かに…男同士でペア物のネックレス付けてりゃそりゃ勘違いされるか」
「もちろん否定したんですよね?」
「どっちだと思う?」
マイキーはニヤリと笑う。
「否定してくれたと信じたいです…」
「別にオレはオマエと勘違いされたままでも良かったけど?」
「っ…だ、だから!そうやって意地悪するのやめてください!」
「あ〜カノが照れてる」
「照れてません!」
「ホント顔に出やすいね」
「うっ……」
肩を並べて歩く二人は周りから見たら普通の男友達に見える。けれど二人が纏う雰囲気は二人が気づかないほど甘々で…。
「やっぱカノはモテるな」
「なんです急に?」
「トイレから出てきてオマエが女の子達に迫られてるの見て少し驚いた。あーこれが俗に言うイケメンかって」
「マイキーくんだってモテるじゃないですか」
「オレが?面白いこと言うね」
「事実ですけど…」
「オレが不良ってだけで周りから怖がられんのに、女からモテるわけないじゃん。なんならケンチンの方が…」
「マイキーくんは自分で思ってるよりもすごくカッコイイんですよ」
「…何でオマエがそんなにムキになってんの?」
マイキーは苦笑してカノトの頭に手を置く。
「オマエはオレをカッコイイって思ってくれてる?」
「服選びの時からずっと言ってますよ」
「そっか。じゃあ他の奴にモテなくてもカノにモテればそれでいいや」
「なんかその言い方、誤解を招きそうなんですけど…」
「今日はカノと一緒にいられて楽しかった。服も選んでくれてありがとな」
「僕も楽しかったです」
「さて…本来の用事も済んだし、こっからはオマエの行きたいトコ行こ!」
「はい!」
そうして二人はショッピングモールで遊楽を楽しんだのだった…。
next…