第30章 溺愛彼女は我儘彼氏の甘やかしえっちで何度もイかされて(♥)
「私もマイキーくんのことが好きすぎて、貴方のくれる愛を無限に欲しがって、それを大事に大事に胸の中にしまっているんです。誰にも…その愛を盗られないように」
目を瞑り、両手を胸に当てる。
「マイキーくんの"好き"も"愛してる"も…私にとっては『形ある愛』なんです。だから溢れ過ぎる愛を胸の奥底に溜め込んで、心のドアに厳重な鍵を掛けてるんですよ」
目を開け、マイキーを見た。
「ね?私がマイキーくんに向ける愛だって、どこか狂ってるでしょう?」
「ホントだ…オレもオマエもお互いが大好き過ぎて、おかしくなってんだな。でもオマエの愛もどんな形であれ、すげー愛しいと思うよ」
ニコリと笑えば、マイキーも笑い返す。
「アイツと…二人きりになるなよ。もし何かされたらすぐオレに連絡しろ。どこにいても駆け付けて、守ってやるから」
スルっと手を繋がれ、ぎゅっと握られる。
「はい」
「信じてるよ、カノのこと。オレ以外の奴を好きにならねぇって」
「なら、約束でもします?」
「約束…そうだな、いいな…約束。それがあれば、オレも安心できる。なぁカノ…もしオマエが約束を破ったら…」
マイキーの手がカノトの首に添えられる。
「この細い首、オレの手で絞め殺す。」
「……………」
添えられた手にほんの少し力が入り、カノトの首を弱い力で軽く締める。
「それがオレとオマエの約束。でもカノのことは信じてるから、オレにオマエの首を締めさせないで」
スッと首から手が離れる。
「約束します」
強く返事をすれば、手を繋いだまま、マイキーはコツンと額を合わせる。
「いつもオレの傍にいてくれて、どんな時も支え続けてくれて、こうして手を繋いでオレのことを離さないでくれて、誰よりもオレを愛してくれて、ありがとな、カノ」
「私の方こそ、いつも傍にいてくれて、どんな時も守ってくれて、たくさんの愛を与えてくれて、誰よりも私を愛してくれて、ありがとうございます、マイキーくん」
ほんの少しだけ歪な二人の愛。それでも二人は幸せそうに笑う。この先、何があっても、お互いのことを信じて往けると──……。
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