第30章 溺愛彼女は我儘彼氏の甘やかしえっちで何度もイかされて(♥)
「まさか…悠生くんと何かあったんですか?」
「…ちょっと一悶着な。けどオマエが心配するような事は何もなかったよ。ただ…アイツはどこか危険な匂いがする」
「!」
「オレが一緒にいればオマエを守ってやれるけど、同中でもねぇからな…。オレが傍にいれねぇ間、代わりにオマエを守ってくれる奴がいればいいんだけど」
「大丈夫ですよ。あの告白を聞いたからと言って、私の心は絶対に揺らぎません。だって…私の心はもう、マイキーくんにしか傾かないんですから」
ハッキリと告げたカノトにマイキーは嬉しそうに微笑むが、悠生に言われた言葉を思い出し、眉を下げ、切なげに笑った。
「どうやら…オレがオマエに向ける愛は、狂ってるらしいんだ」
「は?何ですかそれ?」
「独占欲が強くてオマエを縛り付けて…"好き"や"愛してる"の言葉を理由にオレがオマエの全てを支配してるって言ってた」
「(何、それ…。私がマイキーくんに支配されてるって言うの?)」
「どう思う?」
相変わらず、黒い瞳で見つめられる。でもどこか…力なく笑むその顔が、寂しげにも思えた。
「(二人の間に何があったのかは分からない。でも悠生くんに私達の仲を壊す権利なんてない。彼がどんなに私を振り向かせようと努力しても、私の心が傾く事は絶対にない。)」
だって……
私が好きなのは
愛しているのは
目の前にいる、彼だから───
「最高じゃないですか」
「え?」
「愛が狂ってるなんて素敵だと思いません?だって…狂おしいほど、私のことを愛してるんですよね?独占欲したいほど、私のことを大事に思ってくれてるんですよね?それのどこか狂ってるって言うんです?」
カノトは自信げに笑い、驚いているマイキーを見る。
「狂った愛でもオマエは欲しいって思うのか?」
「だって好きな人から与えられる愛だから」
「!」
「私はマイキーくんの愛がどんな形であれ、それを拒絶して捨てる事はないです」
「捨てられたら流石のオレもショック」
マイキーは力なく笑う。
「それに…私も同じです」
「同じって?」
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