第29章 最強総長は大好きな彼女と甘とろえっちがシたい!(♥)
「ドラケンくん!三ツ谷くん!」
「おーやっと来た…か…」
「遅せぇぞお前ら。どんだけ待ったと思って…」
流石にメイド服を着たまま外に出るのは恥ずかしいので、一度教室に戻り、白Tと短パンに着替えた後、欠伸をしながら呑気に歩くマイキーの手を引っ張り、凄く待たされているであろうドラケンと三ツ谷と合流したが…
「すみません!色々見て回っていたら遅くなってしまって…って、どうかしました?」
「え?誰……?」
「え……?」
「おいマイキー。カノを迎えに行ったんじゃねーのかよ。こんな綺麗な女連れて来てアイツに浮気者って怒られてもしんねーぞ」
「浮気なんかしてねーし」
駆け付けた途端、何故か二人は驚いた顔を浮かべた。三ツ谷はまるで初対面のように急によそよそしくなり、ドラケンに至っては焦った声でマイキーに"カノに謝れ"とか言っている。
「や、やですね二人とも!宮村カノトです!カノですよ!」
「は?カノ…?」
「今日一日で髪伸び過ぎじゃね?」
「ウィッグです!本来は二人の知ってる髪型ですよ!外してくるの忘れたんです!」
そう弁解すると、漸く目の前にいる少女がカノトだと知り、二人は"別人過ぎるだろ…"と驚いていた。
「普段が男装してるからか、お前が女だってこと忘れてたわ」
「ドラケンくんそれは酷い」
「本気でマイキーが別の女好きになったんじゃないかと思って焦った…」
「カノ以外の女にキョーミなんかねーし。つーか二人とも!あんまカノをジロジロ見ンなよ!コイツはオレのなんだからな…!」
嫉妬心を表し、マイキーはカノトの腕を引っ張り、自分の側に寄せる。それを見たドラケンと三ツ谷は深い溜息を吐いた。
「誰も盗らねぇよ」
「お前からカノを横取りするような命知らずはいねぇだろ」
「もしマイキーからカノを奪う奴がいたら、そいつは東卍にも喧嘩を売ったと同じことだからな」
「そ。オレの大事な女を奪う奴がいるなら、東卍の敵。オレの敵。遠慮なく潰す♥」
「(こわっ!?この三人に敵と看做されたら絶対に死ぬ…!!)」
マイキーに至っては笑顔だった。
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