第29章 最強総長は大好きな彼女と甘とろえっちがシたい!(♥)
「私で遊ばないでください!」
「仕方ねぇじゃん。オレの言葉ですぐ照れるカノが可愛いからついいじめたくなるんだよ」
「…………っ」
「ほら、そういうところ。オレに可愛いって褒められて顔赤くさせて、照れる仕草が可愛いって言ってんの」
「(うぅ…ホント恥ずかしい。)」
「けど人前であまり褒めるのはやめる」
「どうしてですか?」
「オマエの恥ずかしがる顔も照れる顔も、可愛いって褒められてニヤける顔も、全部オレが独り占めしてぇから」
「!」
「カノの全部はオレのモンだ」
笑みを浮かべるマイキーにキュンとトキメいてしまう。いつも伝えてくれる言葉は真っ直ぐで、そこに嘘偽りなんてなくて…。
「はい。私はマイキーくんのモノです。マイキーくんも私のモノです。だから…私以外の女の子にカッコイイって思われないでください。貴方は私だけにカッコイイって思われてればいいんです」
マイキーは驚いたように目を見張った後、ふと小さく笑み、優しい眼差しを向ける。
「他の女にカッコイイって言われても全然嬉しくねーよ。オマエだからオレはカッコよくいたい。総長としてじゃなくて、ただの"佐野万次郎"として、オマエにカッコイイって思われたいんだ」
「マイキーくんはいつだってカッコイイですよ。私が好きになった人ですもん。それに例えカッコよくなくても、マイキーくんを好きでいることに変わりはありません」
「弱いオレでも?」
「どんなマイキーくんでも好きです。絶対に嫌いになることはない。私は…マイキーくんの全てを好きになったんですから」
「…………。カノ、ぎゅってしたい。」
「はい」
マイキーの手に引かれ、誰の目にも付かない階段下の視覚に移動すると、無言でぎゅぅぅっと抱きしめられた。
「オマエは強いね…」
「強くないですよ」
「ううん、強いよ。オレなんかよりもずっと…カノは心が強い。どんなオレでも好きとか、最強の褒め言葉かよ」
「(珍しくガチ照れしてる…)」
「好きだよカノ。めちゃくちゃ大好き」
「私も好きですよマイキーくん。すごく大好きです」
小さく笑みを漏らし、マイキーを抱き締め返した。
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