第29章 最強総長は大好きな彼女と甘とろえっちがシたい!(♥)
「そんなにオレ、かっこいい?」
「かっこいいですよ」
「ホントこういう時は照れずに即答するよな〜」
「だって本当のことですもん」
「ありがと」
「(でも時々不安になる。マイキーくんは凄く人気者だから…私より素敵な人が現れたら、盗られてしまうんじゃないかって…)」
「カノ?」
「仕方ないですから私も待ち受けにしてあげますよ」
「素直じゃねーなぁ〜」
クスクスと可笑しそうにマイキーが笑う。その笑い方さえカッコイイと思ってしまうのはもう重症かも知れない。"恋は人を盲目にする"。まさにその通りだと思った。
「(マイキーくんの全てが愛おしくて、マイキーくんしか見えなくて…マイキーくんがいれば、この先どんなことがあっても怖くない。)」
今、目の前にいるマイキーくんが
間違った道に進まず
幸せじゃない世界で生きないように
私は、この人を必ず救ってみせる────
「(この世界で貴方を二度と失わないように…私の腕の中で死なないように。)」
携帯を構え、マイキーに声を掛ける。
「撮りますよ」
「待って!ポーズどうしよう!?」
「そこ悩みます?」
「悩むだろ!ただ笑うだけじゃつまんねーじゃん!オマエの待ち受けになるんだぞ!」
「…じゃあピースでもしときますか?」
「そうしよ!」
ニィッとはにかんで、顔の横でピースを作るマイキーに自然と笑みが零れる。
そしてカノトはシャッターを押した。
「なぁ!撮れた?」
「はい」
「見せて!カッコよく写ってるか確認する!」
近寄ってきたマイキーに今撮った写メを見せる。
「おー!オレかっけぇ!」
「自分で言っちゃうんですね」
「だってカノがカッコイイって思ってくれてるオレだよ?カッコイイに決まってんじゃん!」
「ふふっ」
「待ち受けにして!」
随分とご機嫌なマイキーに言われ、すぐに待ち受けに変える。ご満悦の様子でマイキーはニコニコと笑っていた。
「うし!存分にイチャイチャできたし!そろそろ行こうぜ!」
二人は立ち上がり、空き教室を出た後、待ちくたびれてるであろう三ツ谷とドラケンの元へと向かった。
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