第29章 最強総長は大好きな彼女と甘とろえっちがシたい!(♥)
「あ、そーだ。忘れないうちに…」
何かを思い出したようにマイキーはポケットに手を入れ、携帯を取り出す。
「カノ」
「はい?」
マイキーに呼ばれ、振り向いた瞬間…
パシャッ
「!」
シャッター音が聞こえ、写真を撮られたことを知る。撮ったカノトの写メを満足そうに眺めるマイキー。
「写真に撮られてもオレの彼女は可愛い。せっかくだし待ち受けにしよーと♪」
「ま、待ち受け!?この格好の私をですか!?」
嬉しそうに携帯をいじり、今撮ったカノトのメイド写真を待ち受けにする。
「は、恥ずかしいのでダメです…!」
「じゃあ前に撮ったちゅー写真を待ち受けにしてもいいの?」
「え…それも困る…」
「オレは別にちゅー写真の方を待ち受けにしてもいいけどな♪」
「(そっちの方が恥ずかしい…!!)」
「どうする?」
「できれば両方待ち受けにしないでもらえると助かるのですが…」
「やだ♥」
清々しい笑顔でキッパリと否定された。
「じゃあもう…そっちでいいです」
「そっちって?」
「メイドの方…」
「事情後に撮った後だからカノの顔少し赤らんでるし、こっちの方がエロさ増して見る度にやべぇかも…」
「は!?やっぱり消してください!!」
「ぜってー消さない」
「私ばかり恥ずかしい思いするのやです!」
「ならカノもオレの写真撮って、待ち受けにすればイイじゃん」
「マイキーくんを…?」
「そうすれば恥ずかしくないだろ」
「(一理ある、ような…?)」
携帯を開きカメラモードを起動する。
「カッコよく撮って」
「(マイキーくんはいつもカッコイイけど…)」
じっとマイキーを見つめる。
「今、オレはいつもカッコイイけど…とか思ったりした?」
「な、何で分かったんで…っ…!?」
思っていることがバレ、驚いて声に出すが、慌てて口を閉じるも、マイキーはニヤリと笑う。
「だってカノがオレのことじっと見つめてる時って、オレのことカッコイイって思ってる時だろ?」
「!」
「前から知ってるし」
そう言ってマイキーは笑う。
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