第28章 薬指に永遠の口付けを
「んぁ……はっ……ん……んん……ぁ……」
「その顔えろ…。やっぱキス顔いいな。オレのでオマエが気持ち良くなってんだって思うとめちゃくちゃ気分がいい」
「はぁ…マイキー…くん…」
「目もとろんってしてる。もう限界?」
「もっと…私に溺れて」
「!」
「私のこと、大好きで離したくないってくらい、もっと私に溺れて…それで…この先もずっと、私だけを愛してください…」
「言われなくてもオレはオマエに溺れっぱなしだよ。オマエがオレの手を取ったあの日から、オレはオマエを離す気はねぇし、離れる気もない」
ちゅっとキスをする。
「愛してる、カノ。オマエの愛で狂っちまうくらい、オレはオマエのことが好きで好きで堪らない」
「ん………」
「この先もずっと、オレが愛す女はオマエだけだ。だから…オレをオマエの傍にいさせてくれ。オマエを…最後まで愛し抜くと誓うから」
「……………っ」
優しく微笑んだマイキーの言葉に驚いて目を見開く。そしてマイキーはカノトの手を取り、左手の薬指にそっと口付けをする。
「いつかココに本物をはめてやるから楽しみにしとけよ」
「え…それって…」
「予約♪」
「(い、今のってもしかして…プロポーズ、された…?)」
落ち着いたはずの熱がまた顔中に集まり、恥ずかしさで視線を床に落とす。
「わ、私だって…マイキーくんの傍を離れたりしません。あの日貴方の手を取ったのは、この先もずっとマイキーくんと一緒にいる覚悟を決めたからです」
そう…私は誓ったはずだ
マイキーくんの傍にいると
彼の傍を離れないと
あの日、誓った───。
「そしてこれからもマイキーくんと二人でまだ見たことのない世界を見に行きたいです。楽しい思い出を一緒に作りたいです」
マイキーくんは
私の知らない色んな世界を
見せてくれる
この世界にはまだ
私達が見たこともない未知の世界が
きっとたくさん広がっている
私はそれを彼と見に行きたい
そして…記憶に残したい
.