第3章 ふたりを繋ぐ証
「ちなみに…どんな?」
恐る恐る聞くと、マイキーはにっこりと笑った。
「カノが恥ずかしさに悶えて泣くようなこと♥」
「(ひぇっ……)」
その笑顔の意味を深く聞けず、カノは貰ったネックレスを首から下げた。マイキーの首にも色違いのネックレスが下げられている。
「似合ってんじゃん」
「マイキーくんも似合ってます」
「トーゼン!」
「(なんか…こういうの、嬉しい。)」
カノは口許がニヤけるのを必死に堪える。
「そーだ。カノ、携帯の番号教えて」
「いいですけど…」
携帯を出し、マイキーと連絡先を交換する。
「ねぇ、オレが暇なとき電話していい?」
「はい」
「メールもしたら返信くれる?」
「もちろん」
「オレが会いたいって言ったら、カノ、会いに来てくれる?」
「え…会いに、ですか?」
「うん」
これは…どういう展開??
恋愛ゲームなら確実にイベシチュ突入してるよね??
「可能な限りは会いに行きますけど…」
「可能な限りって?」
「例えば…夜遅い時間…夜中とか確実にみんなが寝てる時間帯は会いに来いと言われても流石に行けないです」
「そんな遅くにオマエを一人で出歩かせる気ないけど。つーかそれならオレが迎えに行く」
「!」
なんだろう
この甘々なムードは
「(マイキーくん、私が男だって知ってるよね?まるで恋人に接するみたいな…)」
そこまで考えてハッとして首を横に振る。
「カノもオレに電話とかメールちょうだい。暇な時でも寝る前でも寂しいなって思った時でも、何でもいいから」
「マイキーくんに…」
「オレに会いたいでもいいよ」
「それは…」
「オマエから会いたいって言われたら、すぐバイク飛ばして会いに行くし」
「あ、あんまり飛ばさないでくださいね?」
「だって一秒でも早くオマエに会いたいじゃん」
「(これは…恋人同士の会話なのでは!?)」
「だからカノ」
急に真剣な顔つきになったマイキーがこちらを見た。
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