第22章 吾妻悠生
「んッ……ぁ、はぁ……んんぅ……」
相変わらず上手い舌使いに甘い声が洩れる。
「すげぇ気持ちよさそうな顔…。舌入れるとビクッて小さく体が跳ねるとこ可愛い」
「んっ……んん……ぁ、ん……んふっ……」
「今日は怯えさせてごめんな?やり過ぎた…めちゃくちゃ反省してる」
「…もういいです。でも心臓に悪いので今度からは手加減してくださいね」
「うん…」
今度は触れるだけのキスをされる。
「カノ、好きだよ。」
「私も好きですよ、マイキーくん」
お互いにぎゅーっと抱きしめる。
「オレの方が好きだと思うよ」
「私だって負けません」
「負けず嫌い」
マイキーは嬉しそうに笑い、米神にちゅっとキスをする。
「マイキーくん。素敵な思い出をありがとうございます。遊園地、とても楽しかったです」
「本当に楽しかった…?」
「もちろんです。私はマイキーくんといる時が一番楽しいです。私の知らない世界を見せてくれるから」
「オレもカノと一緒にいる時が一番楽しい。これからもお前の知らない、いろんな世界を見せてやる。だからもっと二人で楽しもうな」
「はい!」
「どんな事が起きても、オレを信じて、オレの傍にいてくれ。お前が隣にいてくれれば、オレは道を踏み外さずに済む」
「マイキーくん…」
「お前の存在はオレの心の支えだ。こうして楽しいって思えるのも、幸せだって感じられるのも、お前がいてくれるからだ。それくらいオレの中でカノの存在は大きい」
「私は…ちゃんと貴方の心の支えになれていますか?」
「当たり前だろ。カノは光だ。オレの行く先を照らしてくれる光。迷わないように道標になって、あたたかい場所へと連れてってくれるんだ」
腰に回っていた手が解かれ、小さな手を取られて、ギュッと握られる。
「マイキーくんが道に迷っても私がちゃんと道標となって光を照らし続けて、みんなの所へ連れて行ってあげます」
「うん」
「どんな事が起きても、マイキーくんを信じてますよ」
「…ありがとな、カノ」
その優しさにマイキーは目を細め、嬉しそうに微笑んだ。
next…