第21章 隠さない独占欲
「(マイキーくんがやったように…)」
そろりと首筋に顔を近付け、マイキーにも自分と同じ場所に付いた赤い印を残す。肌に唇を押し当てて、先程マイキーがやったように見様見真似で、ちゅぅぅぅっと強く吸い付いた。
「ん……っ」
ピクッと反応したマイキーの頬が赤みを差し、ぞわりとした感覚に襲われる。その小さく洩れた声にドキッとしたカノトは微かに目を見開かせた。
「(マイキーくんの声、色っぽかった…)」
「っ、はは…声洩れちゃった。カノの吸い方がエロいから〜」
「強く吸えって言ったのマイキーくんじゃないですか」
「どう?ちゃんと付けれた?」
首筋を見ると確かに赤い印がくっきりと残っている。それを見てなんだか嬉しくなった。
「私と同じ場所に痕…」
「ん。ちゃんと付けれてエラいじゃん。これでオレもオマエだけのモノって証だな。」
「っ…………」
「また薄くなったら付けてよ」
ちゅっと不意打ちでキスをされる。
「マイキーくん…もう満足しましたよね?そろそろ離してもらえると助かります」
「やだ♥」
「にっこりと微笑まれても…」
「イチャイチャしよ?」
「今も充分してる気がします」
「もっと!」
腰に回っていた手が服の中に侵入する。ビクッと体を跳ねさせ、羞恥と焦りを含んだ顔でマイキーを見た。
「何してるんですか…ッ」
「んー…ぎゅって抱きしめてたら、シたくなっちゃった」
「な……っ!」
「ね…えっちしよ?」
甘い声と切なげな顔に受け入れそうになるも、流されまいと首を振る。
「しませんっ」
「何で?絶対きもちいーよ」
「んっ……」
「耳にキスしただけで甘い声が洩れた…。なぁ…オレとえっちしたいって言って?」
「い、言いません…」
腰を浮かせてマイキーの上から退こうとすれば、下からぐりっと腰を軽く突き上げられる。
「あ……!?」
ビクンッと反応し、お尻に当たっているモノにカァァァっと赤面して、オロオロとする。
「ま、マイキーくん…あの…なんか当たって…気のせい、ですか…?」
「気のせいじゃねぇよ。つーか"当たってる"んじゃなくて、わざと"当ててんの"」
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