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BRAVE You’re HERO【東リべ】

第16章 命乞いにはスイーツを。



マイキーと会わなくなって3日が過ぎ、今日もマドカと口を利かないまま、学校に行き、教室に入ろうとしたところでタケミチに"話がある"と呼び止められ、人気のない場所に行けば、突然タケミチが土下座をした。



「悪ぃカノちゃん…!!千冬にオレ達が未来から来たこと話しちまった!!」



「え!?話しちゃったの!?」



「そして思わずオマエが女だって言う事もバレちまった…!!本当にごめん!!」



「えぇ…処理が追いつかない」



"どうりで呼び止められた時泣きそうな顔をしていたわけだ"と納得はしたが、まさか自分の性別まで話していた事にも驚いた。



「顔上げてよタケミチくん。とりあえず順を追って説明してくれる?」



「ぐすっ…ああ。」



タケミチは涙を拭い、土下座したまま一連の出来事を説明した。



ヒナとボーリングを楽しんでいたところに弐番隊副隊長の柴八戒とその姉、柚葉に会った事。そして仲良くなった八戒に家に呼ばれたが黒龍と鉢合わせて、そこの隊長であり柴兄妹の兄でもある大寿に殺されそうになった事。八戒がタケミチを助ける為に東卍を抜けて黒龍に入った事。けれどそれを許さなかった三ツ谷が柚葉を助ける為に"和平協定"を交わした事。そして千冬に未来から来た事を話したのだと言う。



「そんな事があったんだね。でもまさか私が女だって言う事もバラしちゃってたなんて驚いたよ」



「ホント悪い!!ポロッと出ちまった!!でも千冬はオマエが女だって知っても嫌な顔一つしなかったぞ!!まぁ、目が飛び出そうなほど驚いた顔はしてたけど。」



「あはは。タケミチくんが私の正体を知った時と同じ反応だったみたいだね」



「残念ながらブサイク顔じゃなかったぞ」



「千冬くんはイケメンだもの。タケミチくんの驚いた時のブス度とは比べ物にならないよ」



「オマエほんといきなりディスるのやめてくんねえ!?」



「え?何が?」



「無自覚怖ぇ…!!」



タケミチは両手で顔を覆った。カノトはキョトン顔を浮かべている。



「あとカノちゃん。八戒は大寿を殺すつもりだ」



「!」



「『金の為に先代を殺して黒龍を乗っ取った』…そう言った一虎君の言葉を覚えてるだろ?」



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