第7章 秘密、バレちゃいました。
マイキーに家まで送ってもらった後、疲れた身体を癒す為、お風呂に入った。さっぱりして部屋に戻ると携帯にメールが届いていた。
「(タケミチくんからだ。)」
パカッと携帯を開き、メールを確認すると一枚の画像が添付されている。
「これって…マイキーくん達?」
写真を見ながらベッドに腰掛けると、タイミング良くタケミチから電話が掛かってきた。
「もしもし?」
《あ!カノちゃん!メール送ったんだけど見てくれた?》
「うん。ねぇこの写真って…」
《東卍の創設メンバー。》
「何でタケミチくんがこんな写真持ってるの?」
《拾ったんだよ。その写真お守りの中に入っててさ、きっと誰かの落し物だと思う。》
「勝手に中身見ちゃダメじゃない」
《しょ、しょーがないだろ!お守りの側に落ちてたんだから!見ちゃうって!》
“もう…”と呆れて溜息を吐くと真剣な声で“それより…”とタケミチのトーンが変わる。
《マイキーくんから聞いたんだけど…東卍の創立メンバーは5人らしいんだ。》
「え?でも…あの写真には6人いたけど…」
《そう!場地君と仲良さげに映ってる奴!あれってさ…誰だと思う?》
「誰って聞かれても…」
《何でマイキー君は隠そうとしたんだ?》
“うーん…”と考え込むタケミチの独り言にカノトは写真の存在を思い出していた。
「(首にタトゥーがある、“6人目”の東卍創立メンバー…か。)」
知ってる気がするんだけど
よく思い出せない…
《つーかカノちゃん!写真の謎はもう置いといてオレまじ死ぬかもしんねー!》
“あの写真送ってきたのタケミチじゃん…”と彼の切り替えの早さに再び呆れる。
「死ぬってどうして?」
《実は…マイキー君に稀咲を東卍から外してくれって頼んだんだ。》
「うん」
《でもそれには場地君を芭流覇羅から連れ戻して、オレが稀咲より役に立つ奴だと証明しなきゃならねぇ。》
「なるほど…交換条件を出されたんだね」
《もし失敗したら…殺すって言われた。どーしよカノちゃん!オレ死んじまうのかなぁ…!?》
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