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BRAVE You’re HERO【東リべ】

第6章 幸せは一瞬で終わりを告げ



「どっちが気に入ってんの?」



「どう見てもマイキーだろ」



ドラケンが迷うことなく答える。



「くっそイケメンだな!」



「女に困った事ないんだとよ」



「甘いフェイスに騙されンだなきっと」



「(スマイリーくんのその笑顔にも騙されるよ…)」



「なぁカノ」



「はい?」



「オマエをマイキーがキレた時のストッパー役に使っていいか?」



「…それは勘弁してください」



からかうように三ツ谷に言われ、キレた時のマイキーを想像してゾッとさせる。



「三ツ谷近い。」



「わっ…!」



マイキーにぐいっと腕を引っ張られ、気付かずうちに距離が近くなっていた三ツ谷から引き離される。



「なんだよマイキー、カノがオレに盗られると思ったのか?」



ニヤリと笑う三ツ谷に怒った顔でマイキーは低めのトーンで牽制する。



「コイツ盗ったらいくら三ツ谷でも許さねェからな」



「(あー…こりゃ重症だわ。目がガチだ。)」



「もうマイキーくん!急に引っ張ったらビックリするじゃないですか!」



「オマエがオレに構ってくんねェからじゃん。さっきから三ツ谷達とばっか喋って。少しはオレの方見てよ」



「ちゃんと見てますよ」



「…ん。」



「(あのマイキーがオレ達でも見たことないような優しい顔で笑ってる…)」



「(総長としての威厳がまるでねェな…!)」



「(どっちからでもいいから早く告れ。オマエらの甘い空気にこっちまでヤられそうなんだよ。)」



三ツ谷とスマイリーとドラケンはそれぞれ心の中で違う反応を見せた。



「ところで皆さんは集まって何を…?」



「ちょうどいい。どの道オマエにも来させるつもりだったんだ。なのに誘いを断るし…」



「それはすみませんでした…」



「別にもう怒ってねぇよ」



マイキーはふと笑った。



「タケミっち、いよいよだな」



「主役のおでましだ」



「え?」



「タケミっち、カノ、行くぞ。新参番隊隊長任命式だ!!」



「……へ!?」



「(新しい参番隊隊長を発表するってコト?)」



カノトとタケミチは困惑したまま、顔を見合わせたのだった…。



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