第62章 これからも家族3人で幸せに(❤︎)
「カノに似た赤ん坊がいいなとか、大きくなったらどんな子供になるんだろうとか。考えるだけで楽しくなっちまったんだ」
「……………」
「でもオマエの許可なしに勝手にナカに出すのは良くなかったな…ごめん」
申し訳なさそうな顔でマイキーは謝る。ナカに出したがった理由を知ったカノは繋がれたままの手を少し強く握った。
「…さっき、責任は取るって言いましたよね」
「うん」
「もし本当に子供が出来たら、ちゃんと私と一緒に育てる"覚悟"と"責任"を持ってください」
「!」
「私だって…万次郎くんとの子供が欲しいって思ってるんですよ。家族が増えたらきっと大変です。でも幸せな毎日が待ってます」
カノの言葉にマイキーは目元を緩めて笑う。
「その日が来るのを楽しみにしとかねぇとな」
「はい。…ところで、そろそろ抜いてもらってもいいですか?」
「やだ❤︎」
「は!?あッん…!」
「もっかいシよ♪今度はちゃんとゴムつけるから。」
「いやいや…!今ので結構体力を消耗したので無理ですっ!」
「絶対優しくするから!」
「そう言って途中から激しくするじゃないですか。私の腰を殺す気ですか?」
「それはカノがえっちな乱れ方するからじゃん。な?まだイチャイチャしよ❤︎」
「ンンッ…!?」
ちゅぅッと勢いよくキスをされ、今度はベッドに押し倒される。
「愛してるよカノ」
覆い被さるマイキーの色っぽさと熱を孕んだ瞳にドキッと胸が高鳴り、悔しいけどときめいた。
「私もです」
何年経ってもこの人のカッコ良さは健在で、自分に向ける重い愛がたまらなく愛おしい。
「(出会った頃は万次郎くんと恋人同士になるなんて思いもしなかった。でも…いろんな障害を乗り越えてこれたからこそ、彼は今、私の傍にいてくれる。)」
もしタケミチにタイムリープの能力がなかったら、自分たちは出会ってなかった。最愛の兄を失った悲しみからも立ち直れていなかった。
「(運命だと思う。この奇跡的な出会いを私は絶対に忘れない。)」
優しいキスをくれるマイキーの首に両手を回し、蕩けそうなほど甘い愛に溺れた──……。
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