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BRAVE You’re HERO【東リべ】

第5章 ミッション失敗…?



「おりゃあ!!」



左ストレートパンチが男の頬にヒットし、男は倒れる。



「アッくん…?」



「なーにメソメソしてんだよ、泣き虫のヒーロー」



そこに現れたのは千堂敦を先導とする溝中五人衆だった。



「みんな…っ!!」



「タケミチ事情は聞いた!」



「オレらに任せろ!」



「オレらだってやる時ゃやるんだよ!」



「ホアッチャア!」



加勢に駆けつけてくれた千堂達だが男達の強さに適わず、殴られ、蹴られてしまう。



「カス共が群れたからってよー何ができんの?」



ピクッ



その言葉を聞いたカノトが眉を潜め、怖い顔を浮かべる。



「ちょっとお灸を据えないとダメかなぁ、タケミチくん」



「!」



「暴力を振るうことしか出来ない能無し共に天罰を与えても罰は当たらないと思うんだ」



「え?カノト…?」



ニコリと笑い、男達に近付く。



「待てカノ!オマエ喧嘩できるタイプじゃねぇだろ!」



ドラケンが止めようとするもカノトは冷たい目を男達に向ける。



「あ?なんだよ宮村。次はテメェがボコられてぇのか?」



「そんな細腕でオレらに勝てんのかよ?」



「ナンパ男と不倫男の次は暴力男共か…」



「あ?何言ってんだテメェ。」



嫌気が差し、溜息を吐いた。



「やれんのか、アイツ…」



「ドラケン君、カノトはああ見えてめちゃくちゃ強いんスよ」



「マジで…?」



「いろんなダメンズ男を嫌ってほど天誅してきた奴ですから!」



「あ?ダメンズ…?」



「カノトが勝ちます!」



タケミチの言葉にドラケンは驚いてカノトを見た。



「テメェが俺ら全員に勝てると思ってんのか?」



「“天誅”」



回し蹴りを食らった男は横に吹き飛び、壁に激突して気を失った。それを見たタケミチ以外の一同は口をあんぐりと開け、驚いた顔で涼し気な表情を浮かべているカノトを見た。



「な…なんだコイツ!?」



「喧嘩できねェんじゃなかったのかよ!?」



「誰だコイツは弱いとか言った奴!!」



「あー…手加減したつもりだったんだけど…少し勢いが強すぎたかな」



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