第2章 秀一くん
今私は、アパートにいます。
秀一くんも一緒に!!
「僕も一緒に住ませてもらいますから、引っ越しくらい手伝いますよ」
だって!もう天使!!
「お姉ちゃん、これはどこに置きますか?」
秀一くんが机を持って聞いてくる。
秀一くんは見た目すっごくカワイイ。
身長だって、高校一年生なのに低い。←失礼
だけどさすが男の子。
少し大きい机を軽々と持っている。
「あの………………?」
「あ、ごめん!えっと……………そっちの部屋かな!」
「はい………!」
秀一くんが机を運ぶのを後ろから眺める。
いいなぁ、こういうの。
姉弟かぁ。
そう思うだけで顔がニヤける。
はっ!
ダメダメ!!せっかく秀一くんが頑張ってくれてるんだから、私も頑張ろ!!
私は気持ちを切り替え、引っ越しの続きに取り掛かった。