第10章 ……和…也…
もう何を言ってもダメなんだ…
なら……!!
私はキッと秀一くんを睨んだ。
「?…なにその目」
秀一くんに睨み返され、怯む。
でも、私はしっかりと瞳に秀一くんを捉えていた。
「あぁ…この人を早く殺して欲しいんだね?」ニコ
「そっか…そんなにお姉ちゃんは僕と二人きりになりたいんだね?…嬉しいなぁ」
和也…
「わぁぁぁぁ!!!!!」
私は秀一くんに向かって突っ込んでいった。
私を捉えようとした秀一くんは、包丁と和也を床に落とした。
「お姉ちゃん…?何してるの?……あ、わかった」
「和也を殺しちゃダメ!絶対だ…っ?!」
驚いた。
私はキスされたんだ。
和也に