• テキストサイズ

カワイイ俺の……

第7章 嘘…


連れてこられた秀一くんの部屋。

その部屋の壁には、信じがたいものがあった。






壁一面に、私の写真が貼ってあった。





秀一くんにあったばっかりの頃から、つい最近の写真まで。

いろんな場面の私の写真が、秀一くんの壁に貼ってあったのだ。



秀一くんは1つの写真を指さした。

「コレ、どうゆうこと?何であの人と手なんか繋いでんの?」

それは、今日の写真。
和也に手を引かれ走っているときの写真だ。

「いつの間に……こんな写真……」

「……僕の質問に答えろよ!!!」

「っ!!それは……ただ遅刻しちゃったから……」

「遅刻?…………あぁそう。お姉ちゃんと手を繋ぎたいから、ワザとこの人は遅刻させたんだね?」

「っ!ちがーー」

「やっぱりお姉ちゃんは外に出ちゃ危ないよ。うん。そうだ……そうだよ……」

ブツブツと何かを呟いたあと、秀一くんはまた私の手を掴む。

入らされた部屋は、


あの部屋。










パタンと部屋のドアを閉められた。



嘘……でしょ?

「ねぇ秀一くん!出して!」

必死に叫ぶと、閉じられたドアの向こうから秀一くんの声が聞こえた。



「ダメだよ。お姉ちゃんは可愛いから、外に出たらすぐに悪い虫がくっついちゃうもん。お姉ちゃんは……」


出してくれるよね?



「この部屋で、一生僕が守ってあげるよ♡」
/ 60ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp