第10章 はじめてのおつかい
るる「わぁ!」
たくさんのお店、お店の人の売り声、美味しそうな食べ物の匂い、道を行き交うたくさんの人たち…。忙しそうに動き回っているけどみんな笑顔で楽しそう。
るる「すごく賑わってるね!危ないから抱っこするね。」
ルナ「にゃあ!」
ルナを抱き上げて歩きながらふと思い出す。
そういえば、秀吉さんに案内されて来たときに信長様の楽市楽座のおかげでみんなが自由に商売ができるって言ってたけ。信長様のことたくさん話してくれた。
あ、でも途中で秀吉さんがたくさん女の人たちに囲まれてそれどころじゃなかったけど。
秀吉さんかっこいいもんね。…ていうか安土城にいる武将たち全員イケメンだよね?
すごいところにタイムスリップしたんだなぁ…。タイムスリップすること自体すごいけどね。
なんやかんやで金平糖が売っている飴屋に着いた。
えっと金平糖は…。あ、あった!
るる「すみません、金平糖ください。」
??「その金平糖くれ。」
ほぼ2人同時にお店の人に声をかけた。
そして2人で顔を見合わせる。
短髪で赤い着物を着た男の人と目が合う。
店主「すまないねぇ。金平糖、それで最後なんだよ。」
どうしよう…。
すると男の人の後ろから見知った顔が覗いた。
佐助「るるさん。」
るる「あ、佐助くん!」
??「佐助、こいつのこと知ってるのかよ。」
佐助「るるさんも金平糖買いに来たの?」
??「聞けよ!」
るる「うん、そうだよ。えっと…その人は知り合い?」
佐助「一緒に働いてる同僚だ。」
じゃあこの人も忍者なのかな?そうは見えないけど…。