第6章 歓迎の宴
※るる目線※
広間を出て、自分の部屋に戻って来た。梅さんは歩いている間ずっと手を握ってくれた。ルナも私の前を道案内するように歩き、私が畳にへたり込んだとき膝の上に乗って来て寄り添ってくれた。
落ち着いたとき、梅さんが口を開いた。
梅「今日からるる様の専属の女中を務めさせていただきますね。何でもお申し付けください。」
また梅さんと話せる…!
るる「お世話になります。」
梅さんはもう何年も織田軍に仕えていて、今は女中頭として女中たちをまとめていると話した。
梅「こちらこそ織田家ゆかりの姫様の女中を務めさせていただくなんて光栄です。」
梅さんがにっこり笑って言った。
信長様が言ってたどこぞの姫って織田家ゆかりの姫になったんだ…。
会ったときから思ってたんだけど梅さんって私のおばあちゃんに似てるんだよね…。笑ったとき目尻が下がるところが特に似てる。
るる「梅さんの笑ったところ私の亡くなったおばあちゃんに似てるんですよね。懐かしくなっちゃいました。」
梅「私も孫ができたみたいで嬉しいですよ。」
ルナ「にゃ〜」
ルナが梅さんにスリスリする。
梅「可愛らしいですね。」
るる「ルナって言います。」
ルナも梅さんが気に入ったみたい。
梅「朝餉をお持ちしますね。」
梅さんが立ち上がったとき、襖の外から声がした。
??「るる、入るぞ。」