第2章 出会い
「ここ、どこ?」
そんな言葉から始まった。
気付いたらここにいたあおい。
町外れなのだろう。人気がない。
体が動かない。
(いつ怪我したのだろう。まぁいいか。)
どうしようかと考えていると、一人の人影が。
「君、ここで何してるの?」
(すんごい怪しい人。)
「えっと、その。」
なんて言おうと考えていると、
「...君、何者?呪詛師だったら殺すよ。」
「!?」
いきなり殺すと言われて、流石に驚いてしまった。
(ここは、そんなに物騒なのか?)
「うーん。どうしよ。この感じ、呪詛師ではなさそうだけど。」
何がぶつぶつ言っている怪しい人。
「あの」
「なに?」
「名前、何ですか?」
「あれ?言ってなかった?」
(まぁ、自分も名乗ってないからな。)
「僕の名前は、五条悟。君の名前は?」
「あ、私は、萩原あおい。ここどこですか?」
「は?まじか。まぁいいか。」
なにがいいのだろう、と考えていると、
「僕の家においでよ。あおい。」
いきなり突拍子もないことを言い出した。
これが、五条悟との出会い。