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3ヶ月の恋人(鬼滅の刃 煉獄杏寿郎)

第15章 揺れる?想い


『 小野さん、おはよう。
久しぶりです。
暫く日本を離れていました。
突然だけど、今夜会えるかな。』


今まで3日に一度くらいの割合で、不死川さんは電話をしてくれたり
メッセージをくれていた。
最近、連絡がなかったので、忙しいんだと思っていた。
日本にいなかったんだ…。

私もメッセージを返す。

『不死川さん、おはようございます。
今夜、大丈夫です。』

不死川さんに話さないといけない。
今、煉獄さんとお付き合いしている事を。
不死川さんは友達として付き合おうと言ってくれたけれど、それは
私に負担をかけないように、不死川さんが気を使って言ってくれた事くらい、私にだってわかる。

スマホをバッグに入れて、お店へと急いだ。




午前中の忙しい業務を終えて、お昼の休憩は公園に行った。

「美味しいなぁ!」

サンドイッチ屋さんで買った卵サンドと紅茶をベンチに座って食べる。
煉獄さんなら、きっと「美味いっ」って言うだろうと思ったら、一人でいるにも関わらず声に出していた。
一人でクスッと笑って、煉獄さんを想う。

晩秋の美しい公園は眺めているだけで心が癒される。
一昨日、煉獄さんと二人でこの場所を歩いた。
食べ終わったら煉獄さんにメッセージを送ってみよう。


紅茶を飲みながらポケットから携帯を取り出した。
…メッセージが入っていた。
不死川さんだ。

仕事が終わったら連絡するようにと書いてある。

『はい!わかりました。』

とメッセージを送った。

不死川さんと会うのは久しぶりだ。
この前、不死川さんのお店で家族で食事したのが10月10日だった。
…元気かな?不死川さんのキリッとした顔が頭に浮かんだ。


6時に仕事が終わって不死川さんに電話してみる。

「おお!小野さん、久しぶり!」

不死川さんの少しセクシーな声がした。

「不死川さん、こんばんは!」

「迎えに行くよ。店の前で待ってて。」

電話を切って、お店の前で待っていると不死川さんが歩いて来た。

スラリとした長身にシックなグレーのスーツ。
銀色の髪が夜の空気の中でギラリと光っている。


不死川さんは私を見ると少し照れたように笑った。

「待たせたな。行こうか。」

「はい!」

公園の駐車場に停めてある不死川さんの車まで歩く。
相変わらず派手な車だ。










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