第5章 いざ高専へ
電話の相手の女は彼女じゃないって言ったんだけど、傑は勝手にいろいろ勘ぐったようだ。しばらくすると、いつの間にか硝子も会話に混じってて。
「五条、春から高専に来るんだって? 5歳年上の遊びの女で携帯壊して使用人にしたって子」
おい、一体どんな伝わり方してんだ。
「ふざけてんのか、それどっからの情報?」
「五条からだよ。こないだ夏油と喋ってたじゃん」
「硝子、耳、反転術式で治せよ。聞き間違いどころの騒ぎじゃないわ。5歳ん時に五条家に来たんだよ。そいつは使用人じゃねーしガキの頃の遊び相手ってだけ」
硝子が、情報まわしちゃったよっていう術師達に直ちに訂正メールを送らせた。
夕凪、悪りぃ。
こいつらオマエが入学するまでに一回締め上げとく。
安心して五条の屋敷から出て来い。
最強で最高の仲間が待ってるからな。