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【呪術廻戦】-5歳で五条家に来ました-

第16章 ★ Sweet Memories


【五条Side 1】


 いったい僕は何を見せられてんだろうな。

 目の前には、僕が目をかけてる二人がソファに並んで座っている。ひとりは恵、そしてもうひとりは最愛の妻だ。

 呼吸がピッタリと言うのか、噛み合ってるというのかやけに仲がいい。楽しそうに会話してる。

「恵くんこの間はありがとう、助かった」

「あんなの見たらほっとけないですよ」

「優しいよね、背負ってくれるなんて。重かったでしょ」

「普段やってる任務に比べたら全然大した事ないです」

「頼もしいね」

 なんの話をしているのか皆目見当がつかない。この間ってなんだ。背負うって、まさか恵は夕凪をおんぶしたのか?

 そんな話は聞いてないぞー。咀嚼していたずんだ餅を、日本茶で流し込むように飲み込み、口を開く。

「ねぇ、さっきからなんの話?」

「あぁ、ううん、なんでもないの。当主は気にしないで」

 夕凪はにこって可愛らしい笑顔を向けたけど、僕だけハブにされたってことだよな。いい気分とは言えない。

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