第16章 ★ Sweet Memories
「夕凪にそんな入れ知恵したの誰だよ。まぁーでも気持ちよかったし、たまには奉仕されるのもいいかもな」
俺は攻める方が好きだけどって最後に付け加える。それは言わなくても存分に知ってます。
「って事で、オマエはヤり足りないんだよな?」
「はい?」
「可愛がってほしいんだろもっと。エッチ足りてねーんだろ?」
「どうしてそうなるの?」
「今言ったじゃねーか。仮装を褒めてエッチしろって」
あたしが言ったことと、少し違うんだけど……。
悟くんがコスチュームを手にして寄って来た。
「じゃこれな。エロ可愛いやつ。四つ足になれば?」
黒猫の衣装だ!「ほんとはこれが着たかったんだろ?」って言う。
「いや、いいです」
「遠慮せず着ろよ、可愛いって褒めてやるから」
「もぅ、いいから」
そう言ったけど、するする服を脱がされてあたしは黒猫へと仮装させられた。
「いっぱい鳴けよー」
ベッドに運ばれて猫ちゃんみたいに撫でられる。四つん這いの体勢にされて悟くんが後ろから覆い被さって来る。
「ヤっ、ダメっ…」
「可愛いにゃーん」
「こんな時ばっかりー。ふざけないで!……あっ、ちょっと、もうッ……んッ!」
猫ちゃんになったあたしは、再び彼をペロペロとご奉仕する事になり、その後は、イケメンすぎるドラキュラさんに身体の隅々に赤い痕を残されて、朝まで絶え間なく嬌声を上げ続けることになったのだった。
Happy Halloween ♡
END