第16章 ★ Sweet Memories
脱力すると同時に、ナカで、どぶっと大量の白濁が放出されたうねりを複数回感じた。
「やっべ、……ハァ……オマエ可愛すぎ」
しばらくあたしたちは、抱き合ったまま抜かずに密着して呼吸を整えた。背に手を回して抱きしめていた悟くんをゆっくりと離す。目が合ったけど、恥ずかしくてまともに顔を見れない。
「最後、オマエ、すっげーこと言ったな」
「言わせたんでしょ……もう忘れて」
「忘れられっかよ。次も言えよ、悟さまのチン――で」
「バカ! バカバカ! 忘れて」
こんな事が可愛いなんてどうかしてる。いっくらお洒落したって全然褒めてくれないのに。
「そんなことばっかり褒めて。あたしのハロウィン仮装なんて興味ゼロで何にも言ってくれないのにね」
「は? 写真送れって言っただろ」
「そうだけど。可愛くないってしか言わないじゃん」
「それは……」
こんなあたしの態度が一番可愛くないのは知ってる。ブスな顔してるの見られたくなくて背を向けた。ソファーだから狭くてカラダは密着したままだけど。
悟くんはぐっと腕を伸ばして、テーブルの上の携帯を取った。そのままあたしを後ろから抱きしめるようにして一枚の写真を見せる。それはさっき家入先輩が撮ってくれたあたしの魔女の写真だ。
「これ、可愛くねぇって言ったから拗ねてんの?」
「別に。もういい」
「なぁー、見ろよ、これ」
悟くんがあたしの写真を拡大して見せる。なに?