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【呪術廻戦】-5歳で五条家に来ました-

第12章 ★ハワイ旅行


 ハワイアンジュエリーのカスタムメイドが出来上がる時間になり店に戻る。悟くんは少しオーナーと話してる。

 バングル以外にもネックレスやリングなんかもあって、可愛いなぁって店内を見る。婚約者ならこういうリングを付けるんだろうか? とか、また余計なことを考えてしまった。

 オーナーと話が終わったようで、バングルを購入して店を出る。プレゼントだからギフトシールとかリボンとかつけてもらいたかったけど、悟くんはいらないって言うから簡易包装のまま悟くんに手渡す。

「18歳のお誕生日おめでと」
「サンキュ」
「早速つけてみる?」
「ホテル戻ってからなー」

 似合うだろうなー。見るの楽しみ。






 アラモアナショッピングセンターの外に出るとそこはアラモアナビーチ。時計を見ると夕刻に近づいてる。ぞろぞろと人がビーチに集まってきている。サンセットビーチを堪能するためだ。

 あたしと悟くんもビーチに来て2人で砂浜に座った。少しずつ夕陽が地平線に近付いていき、それに合わせて、空は鮮やかなグラデーションへと変化する。

 ピンクやパープル、オレンジが滲んだ絵の具のように空に溶け込んでる。日中、空を彩っていたわずかに残る群青色も美しい。沈む太陽の光は眩しい黄金色で、逆光を受けたパームツリーの黒いシルエットがサンセットビーチの砂浜を彩る。

 耳をざわつかせるのは、ザザッ、サーッと寄せては返す波の音。海から吹く風は幾分涼しくなって、心地いい。

 何も言葉はいらなくて、ただ好きな人とこうやって座って、一緒にこの景色を眺めているだけで幸せだ。ずっとここに居たいなぁって、そんな気持ちになる。

 砂上で折り重なってるあたしの手の甲と悟くんの指。手を握りたくて上向きにすると、悟くんが握ってくれた。風に乗って彼の声が聞こえる。

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