第9章 番外編 〜告白〜
「...そう。頑張って」
「やっぱ、私が聞いてあげるとはならないよなあ〜」
菅原ががっくしと首を垂れる。
(面白そうだからしばらく黙って見てよっと)
清水がそんなことを考えていることは誰も知らなかった。
『きゃあ〜。雨すごいですよみなさん!早く帰らないともっとひどくなるかも』
「そ、そうか!みんな早く帰る支度しろよ!」
「は、はい!」
澤村の声によって皆再び帰りの支度に取り掛かる。
「雨やばいな〜」
『翔陽、この雨の中も自転車で帰るの?』
「おう!バスもうないしな」
『見通し悪くなるんだから気をつけてよ〜。
あ、はいこれ。』
「ん?なに?」
『まだこのタオル使ってないから貸してあげる。
ハンドルとか滑ると危ないからちょくちょく拭きながら帰りなよ』
そう言いながら日向の手を取ってそこにがタオルを置いた。
「あ、ありがと」
「顔真っ赤ですけど。」
「う、ウッセー月島!」
『あ、蛍もタオル貸してほしかった?』
「は!?別にいらないけど。持ってるし」
「月島、顔真っ赤ですけど〜」
片手を口元に持っていきながらニヤニヤしている日向が今度は月島を茶化す。
「...うるさい。それこそは平気なの?タオル人に貸して。」
『うん!私は傘さして帰...あれ?
あー!傘今日置いてきちゃったんだ...』
「ばかデショ。仕方ないから僕の傘に「ちゃん!」
「「「...は?」」」