第9章 番外編 〜告白〜
ピピーッ
「今日の練習はここまで!ちゃんとクールダウンしろよー!」
澤村の号令で午後練が終わり、皆クールダウンを始める。
『潔子さん!ほかのは全て終わったのでボトル洗いに行きましょ〜』
「さすが。仕事早いね。いいよ、行こう」
『やった〜、潔子さん独り占め〜』
「ふふ、なにそれ」
と清水は2人でボトル籠を持って外へと歩いていく。
それを見た田中が立ち上がって口を開いた。
「ちょっと集合ー!!
やっぱり今日中に告白の件、本人に直接聞いた方がいいと思うんだが、誰が聞く」
「えっ心の準備が!」
「翔陽!そんなこと言ってる場合か!もし本当にあいつが好きな人ならば男らしく見守って、見守っ、みま、、
無理だ!できねえ!!」
胸を押さえてうずくまり出した日向の横で西谷までもが頭を抱えてうずくまりだす。
「で、でもこのままモヤモヤしてたらいつまで経っても練習に集中できないっ」
「...山口までうるさい」
「ごめんツッキー」
「よし。じゃあ明日の朝練前に聞こう」
菅原の意を決したような表情に皆の表情もピンとする。
「誰が聞くんすかそれ。」
影山の問いに皆互いを見渡す。
「...よし。ここは平等にじゃんけんにしよう」
田中の提案に皆渋々頷く。