第1章 誕辰【※冨岡義勇】
陽華は落ち着くと、申し訳なさそうに義勇を見た。
「義勇の誕生日なのに、私ばっかりして貰って、ごめん。」
陽華はそう言うと、恥ずかしそうに顔を手で覆った。義勇はそんな陽華を抱き寄せると、その耳元に口を寄せ、囁いた。
「俺がそうなるように責めたんだから、別に謝る必要はない。……それに、今日のお前は可愛い。俺の手で乱れる姿が見れて…満足だ。」
義勇の唇が、陽華の唇を求めるように重なった。
口内に差し込んだ舌を、陽華の舌に絡ませながら、優しく布団に押し倒した。唇を離し、覆いかぶさるように股がると、熱が籠もり膨張した自身を、見せ付けるように手で掴んだ。
「だが、俺のここがもう限界だ。お前の中に入りたい……いいか?」
「うん。私も義勇が欲しい…来て?」
義勇はソレの先端を、陽華の秘部に宛がった。入り口を確認するように、優しく擦り付けると、トロトロに解けた内部にゆっくりと侵入していく。根元まで沈めると、陽華の口から艶かしい吐息を漏れでた。
「…お前の中、相変わらずキツいな。俺のに絡み付いてくる。」
義勇はそう言いながら、ゆっくり腰を動かし始めた。中を掻き混ぜるように自身を動かし、陽華のいい所に、その先端を擦り付ける。
「ぁっ…んっ、そこ…気持ちいい…、」
「…俺もだ。お前…これも好きだろ?」
義勇はそう言うと、陽華の膝裏に手を入れ、腰を持ち上げた。そのまま上から押し込むように、一気に深く突き刺す。
「んあっ…!!…義勇の…んっ!奥まで入って…、あっ!」
その声に反応して、義勇は腰を動きを加速させていった。最奥まで激しく突いてやると、陽華の内部がキュッ締まって、より義勇を締め付けてくる。
その感触に義勇は、さっき陽華の口で、達しておかなかった事を後悔した。
二回ほど絶頂に迎えていた陽華の内部は、愛液で溢れかえり、それがよく滑り、義勇の物を飲み込むように包み込んだ。締まりのいいことも相まって、すぐにでも達してしまいそうだった。