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【鬼滅の刃】屋烏之愛

第6章 素直 後編【※錆兎】





「でも…最後は、本当に危なかった。お前が可愛すぎるから、興奮して先に出ちまいそうになった。頑張ったよな、俺?」

「ふふ、何よそれ。」

自画自賛する錆兎に、陽華はクスッと笑う。

そう言えば、どんな時でも、いつも陽華が達するまで、絶対に錆兎は終わらせない。

最初の頃は、暴発することもあったが…。

「……いつも、私が終わるまで、頑張ってくれてる…よね。」

「だって、俺だけ満足しても、意味がないだろ?」

「ん?」

「俺だけが満足したら、俺がお前を性処理の道具として、利用してるみたいになるだろ?そんなの、嫌なんだよ。二人して満足しないと、意味がないだろ。」

そんなに真面目に、考えてくれていたことに驚いた。確かに、今までも陽華の嫌がることはしなかったし、体調が悪い時や、あの日も、危険な時も、気を使ってくれていた。いつも触れてくれる指先だけで、優しさが伝わってきた。

錆兎の優しさは知っていたけど、自分をそんなに大切に扱ってくれていたことを改めて感じ、陽華の胸が暖かくなる。

陽華は、錆兎の胸に顔を埋めると小さく呟いた。

「……………好き。」

「ん?……お前、今なんて言った?」

「聞こえなかったなら、もう言わない。」

「なんでだよ、今絶対に好きだって言っただろ?」

「…疲れたから、もう寝る。おやすみなさい。」

「こら、寝るなっ!」

錆兎の言葉に小さく笑うと、陽華は錆兎に胸に顔を埋めた。暫くすると、本当に疲れてたのか、すぐに規則正しい寝息を立て始めた陽華に、錆兎は苦笑いした。

しかし、陽華の体温を感じてか、錆兎も段々と心地いい眠りの中に、落ちていった。



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