第5章 新世界の航海
『わぁっ!』
モビーが透明のぷるぷるしたので覆われてる。
これがシャボン?
「おぅ!帰ったか2人とも!!時期に出港だ!早く乗れ!!!」
『うん!』
私とイゾウ兄さんは看板へ乗った。
看板の地面もぷるぷるしてて、なんだか変な感じ。
『ゼリーみたい。
これがシャボン?』
「あぁそうさ。」
『これで潜れるの?』
「クク、信じられないって顔だな。」
『うん…』
だって、シャボン玉って言うからもっとふわふわしたやつかと思ってたんだもん。
「グラララ、菜々美、こっち来い。」
『父さん!』
私はぶにぶにとする足元に気をつけながら父さんの元へ駆ける。
いつもの椅子に座ってみんなを見ている父さん。
私もいつものように膝に乗せてもらった。
「ジョズ、準備はできたか?」
「あぁ。いつでも行ける。」
「そうか。…菜々美、出発するぞ!」
『うん!』
父さんの黄金の瞳が私の目を捉えた。