第3章 菫
なんてかわいい子なんだろう。
本当は私が憎くて仕方がないはずなのに、こんなに欲にまみれた私の愛をこうも簡単に飲み込んでくれるとは。
覚悟しておくれよ私の愛おしい人。
君を孕ませたいと思う私のエゴを、
どうか、受け取っておくれ。
......
通常視点
目が覚めれば横には愛おしいその人の顔があった。
まだ寝ているみたいで私が軽く頬をつつくと「んん、。」と声を漏らした。
可愛い、。
「んへへ、。」
布団から出て立ち上がろうとすると下半身が思うように動かないことに気が付いた。
身は清めてあったがどうやら痛みは引かないものらしい
私は痛みを感じながらも立ち上がり太宰の部屋から出ようとした。
が、
背後から抱きしめられた。
太宰「ん、。部屋の主に挨拶もせず立ち去ろうとするなんて何事だい?」
私「!気持ちよさそうに眠っていたから、起こしちゃ悪いかと思って、。」
太宰「んー、まあ確かにいつもより深く眠っていた気もするねぇ、。それにしてもだ、紅碧。」
?
太宰「今日、実はね、。私、、任務だったんだあ☆」
?!
な、なんだと、?
「社長に怒られる、。はぁ、。全くもう、。」
その日は仕方なく仕事を休み、翌日太宰は国木田にしばかれた。
「」