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呪術廻戦_名前を呼ぶただそれだけで。

第20章 言葉はただそこに坐り臥すと少女は言う




「…コガネ、この結界は魂も認識している。そうでしょう。」

「そう!!!デス!!!!!!」



……やっぱりそうか。

"君自身は気づいていないみたいだけど、君がその呼び出したものたちは君の魂の残留、って言ったらいいのかな。それが残っているんだよ。"

姉妹交流会のとき、真人が言っていた。
つまりパンダを呼出し、パンダの内部に私の魂の一部が残っている状態でパンダが結界内に戻ったから私の魂が結界内に侵入したことになった。

"何か"というのは、魂。


私の術式は魂が関与している。つまりは、魂の存在を認識することでより高度な"呼出"をすることができる。

…例えば、魂だけの呼出とかね。


お母さんからもらった、あの日記に書かれていた。私の祖先である彼は、亡くなった妹の魂の呼出を紛れもなく行なっていた。そのための条件が魂の認識だったんだ。

死者を呼び起こせる降霊術と同義の呼出、或いは悠仁くんのように体内に二つの魂を持つ者の片側の魂のみを除去できる技術。

鹿紫雲を問答無用で呼出した次元転移式の呼出であれば、宿儺の魂ですらも呼び出すこともできるんじゃ…。

ま、宿儺に関しては呼び出した後のこと考えたら恐ろしすぎてする気も起きないけど。そもそも呼び出した宿儺の魂の器も用意できるかわからないし、悠仁くんが特殊すぎるのよね。




……ただ、1人だけ"器"が現世に残っている死人がいる。彼を呼び出せば死滅回遊は終わらせることができるんじゃないかしら。
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