第2章 1
何百人いる部員の中から選ばれた9人
大勢の人が見ててピリピリとした空気の中
出られない人の分の思いまで背負って日本一を目指してプレーする
高校野球部に所属している人誰もが憧れる『甲子園』
私の幼馴染の御幸一也だってそう
小さい頃からずっと甲子園を夢みて汗だくになりながら夜遅くまで練習していた
そのカッコいい姿をずっと見ていたい…
私も小さい頃は「甲子園に出たいっ!」ってずっと思ってた
一也と一緒にプレーしたいってずっと思ってた
ピッチャーとして
でも女子は甲子園に出れないから 一緒にプレーできないから
マネージャーとして一也の近くにいることを
私は決めたんだ