【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第7章 この夜を止めてよ☆
「朝か…」
目を覚ますと、妙に頭がスッキリしていた。
もしかして…!
と、枕元に置いてあった体温計を取り、脇に挟みしばらくすると、36.0℃が表示される。
「熱下がった!」
ようやく赤井さんと買い物に行ける!
何買おうかなあ…
ベッドで身体を起こしてそんなことを考えていたら、ドアをノックする音が聞こえた。
「サラ?」
部屋に入ってきたのはまだ赤井さん だった。
「赤井さん!熱下がったよ!」
「…ちゃんと下がったのか?」
若干、半信半疑の赤井さんがわたしの前髪を上げておでこを出すと、赤井さんの顔が徐々に近づいて来た。
バクバクと心臓が鳴る中、赤井さんのおでこがわたしのおでこにくっついた。
「ん…。たしかに下がったようだな」
キス、されるかと思って思わずわたしの顔が紅潮していく。
「顔が赤いな。」
「これは、熱とかじゃなくて…」
おでこをくっつけたまま、赤井さんの瞳にじっと見つめられると、うまく言葉が出てこない。
「まあいい。今日これから出かけるぞ。」
「え!もしかして昨日言ってたお買い物?」
「ああ。ちょうど買いたいものもあるしな。」
「行く!」
ぱあっと顔が明るくなるわたしは、自分でも単純だと思う。
赤井さんが沖矢さんになってる間に、わたしも急いで身支度を整えた。