【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第40章 消毒 ☆
朝、目が覚めると赤井さんがわたしの寝顔を見てた。
「ん…おはよ…」
「起きたか。おはよう」
優しく微笑む赤井さんの大きな手のひらが、わたしの髪を撫でた。
それがくすぐったくて、思わず目を瞑ってしまいながら大好きな彼の顔を朝一番に視界に捉える。
抱かれた後、2人で裸のまま眠っていて、赤井さんの体温が心地良い。
赤井さんの首元には、昨日わたしがつけた痕がちゃんとある。
嬉しくて、思わず顔がにやけてしまう。
「何を笑っているんだ?」
「ううん。なんでもない」
ふふっと笑うと、赤井さんも優しく笑いながらわたしの髪を撫でた。
幸せ…
一昨日、一睡もできなかったあの夜とは大違いだ。
怖いぐらい幸せな朝…
「今日はポアロか?」
「うん。夕方まで」
「俺も夕方まで車で出ているから、ついでに夜は外で食うか。
ポアロまで迎えに行く」
「うん!
あ、じゃあ近くの本屋さんで待ち合わせしよ?
わたし、買いたい雑誌あるの。」
「了解」
赤井さんはベッドから身体を起こしながら、また優しく笑ってわたしの髪を撫でた。
「…あの、車で出ているって、…その、誰と?」
ふとんを鼻のあたりまで被りながら、わたしが不安になってそう聞くのを、赤井さんは見透かしたように答える。