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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第1章 出逢ってしまったふたり




「ええ。おそらくあの傷は銃槍。
間違いなく、あの組織と密な関係にあったスパイ組織の女性諜報員、ジェーンです」


な…に…
わたしのこと、バレてる…?


「しばらく、様子を見て、有力な手がかりが得られるか探ってみ……すみません。またかけなおします」


沖矢さんは、わたしが咄嗟にこの屋敷から逃げ出そうと、
少し開けたドアを閉めようとした瞬間、
電話を切ってわたしの腕を引いて部屋の中に入れた。


「赤井くん?!どうしたんだね?」


受話器の向こうで一瞬相手の声が聞こえたけど
そんなの気にする余裕もないまま
沖矢さんはわたしの両腕を掴み、壁に身体を押し付けた。


「あなた…一体何者なの…!」


グッと力を入れるけど、銃で受けた傷もあり思うように力が入らない。
せめて威勢で負けないようにと、ギッと睨んでみたが
同じように沖矢さんは片目を開眼させてこちらを睨んだ。


「なぜわたしのことを知ってるの。」

「…以前会ったことがあるからだ」

「どこでよ?!覚えてない!」


そう吠えるわたしの目の前で
思いもよらぬことが起こった。


沖矢さんの手の動きに合わせて、顔の皮膚がベリベリと剥がれていき、
その下からまた別の顔が出現した。

非現実的なマジックに目を奪われ、
思考回路がショートしかけると、
わたしはその顔を見て ハッと 声を上げた。


「あなた!FBIの…!」

「ホォー。覚えていたか」


忘れもしない。
一度わたしは任務に失敗し、FBIに捕まりそうになったことがある。
その時の捜査員がこの男、赤井秀一だ。


「どうしてFBIが…それに、別人になりすまして何して…」

「それはこちらの台詞だ。お前達の目的は何だ。」

「…そんなの、知らないわよ。こっちが聞きたい。」

「とぼけるな。お前が所属していたスパイ組織は、黒の組織との関係が深かったはずだ。」


グッと手首を握る力が強くなる。


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