【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第39章 BlankSpace ☆
ドス ドス ドス と見えないナイフがわたしの身体に刺さっていく感覚がして、キャメルさんとジョディさんがハラハラしながらわたしを見ている。
「ちょ、ちょっとセリーナ。
いい加減にしなさいよ?」
「何よジョディ。
言っておくけど、あなたがシュウと付き合えたのはわたしが遠距離になったおかげだからね?」
ジョディさんセリーナさんも何やら訳ありみたいで一触即発な雰囲気だ。
そんな状況を作り出したジェイムズさんはしゅんと下を向き、見かねてキャメルさんが割って入った。
「ま、まぁ。とりあえず今日はジェイムズさんの誕生日会なんですし、席に座ってご飯食べましょうよ」
「そ、そうだなぁ!私の誕生日だ!はっはっは」
ジェイムズさんが苦しい棒読みでその場を丸く収めようとする。
なんか、もうすでに帰りたいんですけど…
とは言えまだ来たばかりだ。
あと数時間、わたしの忍耐力がこんな形で試されるとは。
「セリーナ、いい加減離れろ。」
赤井さんはセリーナさんの身体をぐいっと離すと、はぁとため息をついた。
それでもめげないセリーナさんは、
「じゃあわたしがシュウの隣に座る」
そう言って赤井さんの隣に座った。
6人掛け、3人3人のテーブルの残り1席に座る勇気がどうしても出ず、わたしは対角線上に座る。
赤井さんはそんなわたしを見て、どうして隣に座らないんだという目で見てくるけど、勘弁してほしい。
結局、赤井さんの隣にセリーナさんの隣にジョディさん。
ジェイムズさんの隣にキャメルさん。
その隣にわたし。という配置で着席した。