第39章 BlankSpace ☆

ぱちっとその美女と目が合う。

綺麗なアーモンドアイに、ふわふわに巻かれたブロンド。
背はわたしより5センチ以上は高い。
スタイルも良くて脚が長い。

ミニ丈の体のラインに沿ったワンピがとても良く似合っている。

そして、未だ赤井さんに抱きついたまま離れない。


「サラちゃん。
セリーナは我々FBIの捜査官で…」


ジョディさんがフォローするようにわたしに説明しようとしたとき、セリーナさんはそれにかぶせて言う。


「シュウの恋人よ？」

「…は？」


恋人？恋人は…わたしでしょ？！
赤井さん、恋人何人いるのよ。
キッと赤井さんを睨んでみると、赤井さんはため息を付きながら言う。


「元。恋人」


なーんだ。元か。
一瞬騙されて安心したけど、すぐに思いとどまった。

つまり、元カノ！？！
ちょっと待ってよ。
何人いるのよ元カノ！！！！

思えばジョディさんも元カノだし、わたしは今両手に元カノ状態ですか？！